あらためて、マイガール

やー…慣れないね!観返すごとに新鮮な気持ちで没入してしまうので、何度観ても慣れない。最後の予告の後、キムタクのカプチーノのCMで毎回、はっ!って我に返る感じ。

なんかもう、わたしの言葉では追いつけないことばかりだったので、もう書かなくてもいいかとも思ったんだけど、未来のわたしのために書き残しておきます。最初で最後になるかもしれないからね。…っていうのは冗談ですが。だって、アレを観て他のプロデューサーの人たちが放っておくわけないでしょう?

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1回目観終わって初めに思ったのが、あいばさんは意外と「自分」を使って演技する人なんじゃないかってこと。インタビューでは「僕、役を引きずらない人なので」とかって言ってるけど、最後の木の下の糸電話のシーンでは完全に自分の感情まで使ってる、って感じがした。瓢依型とはまた違うけど、自分のなかにあるマサムネくん的な資質を全部引き出して表現するというか。まあ、不器用な方法ではあると思う。にーのがどこかで言っていたけど、「リアルにやればドラマとして成立するってわけではないと思う。演技にはそれらしく伝える技術がある」っていう風に、にーのは完全に役と自分を切り離す役者だよね。*1にーのは見せ方のツボを判っているから器用だし、役者でいる自分が楽なんじゃないかと思う。でもあいばさんの場合は(というか今回のマサムネくんの場合は)、見せ方のストックが少ないからかもしれないけれど、自分をマサムネくんの気持ちに同化して、怒ったり泣いたりしてる気がする。がんばるの好きなあいばさんは、そのストックが足りなければもっと自分のなかを隅々まで探って、精一杯の感情を込めてしまうんだろうね。だからマサムネくんを見てると、こういう表情、こういう喋り方をする「あいばさん」に思いを馳せてしまう。特に糸電話のところで、「忘れられなかったよ」ってコハルちゃんのほうに視線を上げるところとか。あれ観たとき、あいばさんが大人になってよかったなぁと思った。「大人になってよかった」の意味は、直感的にそう思ったのでまだ良くわからないんだけど、役者として生きてきた人ではないけれどきちんと自分の人生を生きてきた人の表情だなぁって感じがした、のかな。

脚本についてはいろいろ言われていますが、わたしはそんなに気にならなかった。というか、そういう客観的な次元で見れていないので、ストーリー上の無理についてはすんなり受け入れています。わたしにとっては、映画とドラマは別物。ドラマって特に、撮影時間と放映時間の制限がいちばん大きいと思うので、話の辻褄合わないのが気になって夜しか眠れません!*2ということはあんまりないです。それよりも、クレジットのなかで「制作・企画 Jストーム」ってあったのが、冒頭からショックでした。なんだ、初めからあいばさんありきのドラマ企画だったのね、っていう。でもそれにひっかかったのは一瞬で、あとはすごく丁寧に演出されていて、大事に作られたドラマなんだなって感じがしたから、それがとにかく嬉しかった。話自体はデリケートだけど、外のシーンが多くて画面が開放的なのがあいばさんらしくていいと思う。ああ、こういうときにうちがデジタルでワイド画面だったら…!って、自分の甲斐性のなさを切に恨むね。*3

特筆すべきは、コハルちゃんについて。ももかちゃんは一流の女優さんですね。最初予告で「マサムネくんがコハルのパパだって」って台詞を聞いたときは、子役っぽいキンキンした声なのが心配だったけど、本編第一声の「(てんとう虫に向かって)いってらっしゃい」のあの声で、完全に胸を鷲掴みにされました。そんなももかちゃんが演じるコハルちゃんですが、マサムネくんが一日預かることになった日、橋の上を歩くシーンで、自転車が怖かったのに「ううん」って笑ったところ、あのとき一瞬あいばさんと重なって見えてしまいました。しんどくても熱出てても口に出さなかった昔のあいばさん*4。憶測ばかり書いていても意味はないので自重するけど、周りに遠慮していつも良い子でいようとするコハルちゃんは、マサムネくんともだけれど、あいばさんにもちょっと似てる感じがする。そんなをあいばさんはどう見てるんでしょうね。

あと、わたしがマサムネくんと同世代なので、北村さんに言われて痛かったこと。「もう次があると思ってんのか」「成長する気のない人間にいつまでも次があると思うなよ」…厳しい、けど、正しい。し、マネージャーは然るべきタイミングで言ったと思うので、余計胸に突き刺さる。原作にないエピソードのわりに、どうしてここだけ説得力ある台詞を挟んでくるのか…。マサムネくんと同じように、口をつぐんでしまうよね。ああいうときって。

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はい、ここまでは全体の考察ね!
後はとにかくとにかくモエポイントが豊作だったので、思いつくままに書きます!観てる時間はどうしてもストーリーを遮断させたくない気持ちが働いて、モエかけた脳を自制していたんですが、後からマイガールのことを考えていると、パーツパーツしか浮かびません!たとえば

・寝起き
・ラグラン
・手
・おなか
・首元から見えた胸
・喉仏
・涙声
・O脚

すいません、当方あいばさんのカラダ担なもので。各項目について秀逸な静止画を1フレ*5ずつ指定したいくらいの気持ちです。が、そのなかでも特に書いておきたいのは、手!と、O脚!
手はしょっちゅうアップになりましたね。てんとう虫が演出のキーになってたおかげで思わぬ副産物。あの手がいいというよりは、あいばさんの手をアップ!ということだけでテンション上がります。前に家電芸人が「60インチでAVを見るとおっぱいに襲われそうな気になる」と言っていましたが、もし大画面であいばさんの手を見れる機会があるとしたら、そのまま握りつぶされる妄想で死ねれば本望です。てか、その手を握った中園さん、あの両手握りはひつようですか??(わかりやすい嫉妬)

そして足!あのね、今まで動き回ってるあいばさんばかり見てたのであまり気づかなかったんだけど、あいばさんてO脚?わたしの好みのうち非常に周囲から共感を得られない項目のひとつが「O脚」なのですが。*6 なんだろう…あの不安定な感じが非常にそそられる。加えてあいばさんは扁平足だという情報を最近仕入れたので、長くてしなやかだけど美的には理想型ではないあいばさんの足が、ふつうのジーンズと靴に隠れているというところになんだか意欲をかきたてられます(なんの意欲?)。ぜひマイガールにはコハルちゃんの目の高さにずっとカメラを設置していてほしいです。

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そんなことばかり考えていた、マイガール初回後の週末。総論として、とにかくわたしは幸せです。始まる前の不安と比べたら、今あいばさんのこのドラマに立ち会えることの喜びがとにかく大きい。只今あいばさんデレ期絶賛突入中。

おまけ:
土曜日わざわざ渋谷に行ってきました!このマサムネくんはいいよ。ちょっと改札で泣きそうになった。永久保存版です。

*1:だからアラシ好きになっていちばんびっくりしたのが、にーのの話しぶり。こんなにキャンキャン喋る人なんだ!って

*2:お約束

*3:うちはアナログでブラウン管で録画はVHSです

*4:まぁそれを我々が知ることができるのは、あいば担トップのにのみやっていうひとがバラしてくれるからなのですが

*5:1秒=30フレーム

*6:ちなみにもうひとつは「内弁慶」でして、それは既出 →http://d.hatena.ne.jp/tempete/20091009