Cut

読みました。なんか…いいね。こないだまでマイガール露出ラッシュで、ページに収まるように編集されたサマリーみたいなインタビューばっかり読んでたから、こういう相槌とか語尾のクセとか省略しないでお届けしてくれるインタビュー記事はすっごい心にしみる。

Cut (カット) 2009年 11月号 [雑誌]

Cut (カット) 2009年 11月号 [雑誌]

このライター氏が上田さんですね。「多幸感あふれる笑い」っていう言葉のチョイスがすばらしいな。この人の全文に共感、とはいかなかったけど、「多幸感」ってすごいあいばさんにふさわしい言葉だなぁって思って、なんか先に言われてくやしい!とさえ思っちゃった。
あの幸せそうな笑顔って、相葉雅紀を特別なものたらしめる一番の要素だと思う。実際わたしはあいばさんが笑う様子に今ずいぶんと救われている。その「幸せ」について、「笑顔でいる」ということについて、このインタビューのなかで訊かれているけれど、あいばさんの答えはなんだかふわふわしていて軽やかでとりとめがない。あいばさんはたぶん、訊かれたから考えてるんだろうね。「かもしれない」「…そうですねぇ」「どうだろう」そういう返事が続く。
でも最後のほうであいばさんがはっきりと答えたのがここだった。

あいば「僕は常に笑うようにしてるんですけど、すごい楽しいから笑うっていうよりも、笑っていれば楽しいことあるかなって」
―それはいつくらいから思い始めたことなんですか?
あいば「小学生くらい」

そのあと結局、何が原因なのかはわからないって言っちゃってるんだけど、自分から幼少期の寂しかった記憶に触れてるんだよね。でもどうなんだろう、あいばさんの口から聞くその話って、あんまり深刻な感じがしない。それってたぶん、あいばさんがおじいちゃんおばあちゃんにも、お父さんお母さんにも愛されて育ったからだと思うんだよね。反抗期がなかったっていう話もよく聞くけれど、早くから大人の世界で仕事を始めて、両親の働く姿も近くで見てて、小さい頃一緒にいられなかったぶんたくさん家族旅行に連れていってもらったりしてたらなのかな。やっぱり普通の思春期の子どもとは、大人に対する寛容さが違ってくるるよね。
そんなあいば少年は、いま現在、愛されることそれ自体が仕事になってる。でもあいばさんからは、愛されたい、もっと自分を欲してほしい、っていう渇望感があんまり感じられない(にのとしょうちゃんには実はちょっと感じる)。それは、無意識のうちに考えないようにしているのかもしれないけど、頭じゃなくて身体で愛情を上手に受け取れるような性質にあいばさんはできているんじゃないかと思う。
はずかしながらすごい最近に知ったんだけどさ、ハダシの未来と言葉より大切なものって、両A面だったんだね。それ知ったとき、なんかすごい感動したんだよ。頭じゃなくて身体が先に動いちゃう、っていう2曲を同時に歌ってた当時の彼らのことを想像して。どこかでまつもっさんは「あの頃だからこそ歌えた」って言ってた気がするけど、わたしは今でもそういう若さゆえのキラキラした輝きに圧倒的な憧れがあって、ベスト聴くときいつもハダシの未来から再生してしまうのです。あいばさんにわたしが求めているものも、論理を超えたパッションとか好奇心とか、内側からむくむく沸き起こる感情をあっけらかんと出してしまうところなんだと最近思い至りました。


で!そこからなんと日曜日のデートのお話に戻るのですが。
初めてできたあいばたんのお友達と、オープンテラスで日が傾くまでおしゃべりし、がらんとした国立で空の色が変わるのを一緒に見た*1というのは、なんかずいぶん象徴的だったなぁと思うのです。わたしにとってあいばさんは、ずっと家の中にいてひさしぶりに外に出たときのまぶしさとか、日差しのうつくしさとか、そういうものを連想させるのですが、やっぱりお日さまのような人なのですね。今回のドラマはロケが多いから開放感があっていい、と前に書いたのも、同じ理由。まっすぐなようでくるくる表情を変えるあいばさんは、見ていて本当に飽きない。
そして、あの国立でわたしが急に「聖火台まで行こう!」っていって走り出したので、かずみちゃんをすっごいびっくりさせてしまったようですが(いや本当にごめんなさい!)、あれはおそらく、いつも頭でがちがちに考えて内側に押し殺してしまっていた好奇心とか奔放さとかが、あのとき一気に解放されてしまったんだと思います。それってたぶん、あいばさんのせい。自分の中にあるあいばさん成分(きっとみんなの中にちょっとずつある)が、あいばさんと出会ったことによって意識上に表出してしまったのですね。それが日曜日のあの瞬間、かずみちゃんとたくさんしゃべって気持ちも高揚してたのもあって、なんかわかんないけど走り出してしまったんだと自分では分析します 笑。でも国立半周は長かったよ!息切れた!
たくさん愛されてきた人は、自分をそのまんま出すことを恐れない。裏側をさらけ出すこととはまた違って、その場その瞬間ごとの自分の感情を相手に見せても自分はだいじょうぶだっていう確証があるんだろう。その外に見せた自分が心から楽しそうな様子だったらいい、とあいばさんは考えているんだと思う。だからわたしもあいばさんを疑わないし、見ててリラックスするし、あのふるまい方が心底羨ましいんだ。


あいばさんのこういうインタビュー、わたしはもっと読みたいです。ぜひロキノンみたいな20000字インタビューとかしてほしい。中身はそんなに深くなくていいの 笑、あいばさんが自分のことについてしゃべってるのをもっと聞きたいなあ。

*1:ところで私信ですが、「赤から青に変わるところだね」っていったのはかずみちゃんだよ!