5×10+40000

マンガとかでさ、胸の前で指を組む乙女なポーズってあるじゃない?あれ、なるね!始まってしばらく、胸がいっぱいで目の前の光景が現実だと思えなくて、↑のポーズになったね。なんだろ、ドキドキする心臓を守ろうとする仕草なのかしら。あいばさんの言い方でいうと、何か予想外のことが起きたとき、わたしはリーダーといっしょで「!」って固まるタイプだわ。



―開場前。
初めての嵐、初めての札幌ドームにそわそわして気持ちが落ち着かず、いっぱい歩き回って会場に集まるみんなの様子を遠くから見てました。「たぬきの嫁入り」って全国区の言葉?晴れてるのに雨降ってて、地面がキラキラしててまぶしかった。
そしたら、虹が。

そのとき聴いていたのがThank you for my daysで、あまりに綺麗な光景に、ぶわあって泣いてしまった。自分、早いから!って思ったんだけど、感極まって緊張の糸が一瞬緩んじゃったんだ。雨も太陽も赤も黄色も緑も青も紫もわざとらしくて、すべて彼らのために用意された演出に思えたから。残念だけど、気象縛りはいまも彼らにつきまとってる。



初めて入った札幌ドームは、広かった!わたし、がらんとした国立を見て「けっこう狭いんだ」って言った人間なのに。開演前のあの浮き足立った、少し煙る空気。天井まで米粒みたいな人がぎっしり入ってて、みんながあの5人を待ちわびてる、っていう状況は圧巻だった。

そして、この日初めて会えたあいむちゃん*1とお話ししましたが、あまりにも興奮しすぎて自分が何をしゃべってるかわからなくなり大混乱。でもいっぱい話したいことがあったので、一生懸命あいむちゃんのほうを向いたら、その背景にしれっとマイガールCMが流れてて気が遠のきそうだった。そんな気軽に流すものじゃありません!心臓にわるい。


                          *


さて、ここから当日の感想の記録が始まりますが、初めての嵐コンに舞い上がってて本当にぜんぜん覚えてなくて、国立のセットリスト見ながら記憶を掘り起こしました。それでも「これやったっけ?」みたいな箇所があったので、以下はフルセットリストではないです。それから、あの広いステージであいばさんばっかり見てたので、他の人の記憶がほとんどありません。生あいばを初めて見た人間の自己観察レポートだと思って読んでいただければ幸いです。


  • OVERTURE

その直前まで「セットリストって国立と一緒?」みたいな話をしてて、あいむちゃんが「いや…ドームではできないことはなくなったりとか」っていってたから、まんまと「あー天空飛ぶやつとか無理だよね」って自分で納得しちゃったよ!あいむちゃん、言葉濁させてごめん!暗くなってさ、みんながどーん!!って出てきたとき、本気でびっくりした!あんな高いとこ行けるんだ!!

  • 感謝カンゲキ雨嵐

はじまった!
うわあああ、あいばがピーターパン…!

(このへん、正直覚えてない。上を見上げながら、自分の肩とペンライト抱きしめて立ってるので精一杯だった)

  • Lucky Man

このへんかな?かぼちゃの馬車みたいなトロッコの上に乗って、各々まわり始めたの。最初に近くに来てくれたのがさっくんだったと思うんだけど、立ち姿があまりにも気品にあふれていたので度肝を抜かれた!あの人どこの皇室の王子ですか!!(このコンサートで、さっくんにはこの後なんども衝撃を受けます)

近くで見たあいばさんは、腰が細くて、髪がまた伸びてて、あ、このひとほんとに存在するんだって思って、ぽーっとしちゃった…。
それで初めてあいばさんの名前を呼んだら、第一声、わたし「あいばちゃーん」って言った。びっっっくり。なんて呼ぶのかとか、そういうこと全く考えてなかったよそういえば!なので、この後しばらく「あいばさん」って小声で試験運転してみたり、はずかしくなって口をつぐんだり。

  • あいさつ

いつものやつだ!DVDで観た!(感想が貧困)まつもっさんの髪型があまりにも男前でびびり、あいばさんの「もりあがってんのー?もっとー!もっとー!!」に撃ち抜かれ、おおのさんがまた一段と黒くなったような気がして、にーののお手振り+ターンがよくよく知ってるにーので、さっくんの「うえのっほう!」「したのっほう!」に、スタンド下段目にいたわたしはどうすればいいのか悩んだ。

あいばさんは相変わらず何を言っているのかわかりません(にこにこ)。DVDでもわかった試しがないのですが、誰か教えてください。

雑誌でピカンチ歌ったって知ったとき、2002年のあの頃だ…って思った。5人で歌ってる声よりも明るくて抜けるようなあいばさんの声、もうすでに汗だくで、ガシガシ踊る姿がうれしそうで。元気であいばさんがここにいてくれることのはかなさを思いつつ、全身で大感謝。しかし、緑担のあいばさんには申し訳ないけれど、あいばさんには赤が似合うな。

  • アレルギー

これがうわさの…。このとき、メインステージ逆側のステージで踊ってたから、一塁側にいたわたしにはあんまり見えなかったんだけど、追い打ちをかけるように正面ビジョンで昔やったときの映像が流れるので、どっち向いたら良いかわかんなかった!でもビジョンのほうが鮮明に覚えてる。リーダーの「首から上だけ赤ちゃん」を見て、あの宿題くんは初めてではなかったという驚愕の事実を知る。

  • CARNIVAL NIGHT Part2

うわ、テンション一気に上がった!カーニバルナイトだあああ!!DVDで観てたときに、どれだけこの場に混ざりたかったことか!このアゲアゲパーティーソングにさっきまで様子をうかがってた気持ちはどっかに飛んじゃってさ、勢いあまって「あ い ば !」って口に出しちゃったら、ちょうはまるのねー!あ い ば !AAA06観て笑ってる場合じゃなかったわ自分。「あ い ば !」ってこんなに言いやすいんだな!

  • 言葉より大切なもの(二宮ソロ)

にのみやのギター!にのみやが普通に右でギター持ってるから(そういうのは左かと思ってた)、コード押さえるために左斜め下を向く顔が、非常に見甲斐がありました。しかし「かっこいい!」とかはおもわないんだなぁ…わたしは本当ににのみやに興味がないみたいです 笑

  • Everything 

広い会場で聴くと開放感があってすごい気持ちいい!今更だけどCD買いたくなった1曲。ビジョンの映像がきれいだったような…曖昧な記憶。でもこの曲は踊ってほしいな。あの足もとおぼつかないダンスがすごい好きだったので。

  • 瞳の中のGalaxy

左に櫻相松の木扁三兄弟がいて、右に大宮がいて。このとき「きゃあっ!」って歓声が上がったのはなんでだったの?ビジョン観てたら見逃した。さくらばが高いところに腰掛けて3人で揺れてるのはかわいかったな。大宮はなんか遠くでいちゃいちゃしてる気配だけ感じた。

これかぁ、うたのおにいさん!はじめてちゃんと聴いたけど、知ってた。会場前にうたのおにいさんコスの可愛い女の子がいて、その子の忠実な再現性にこのときあらためて感心した。すいません、そんな感想で。

  • Oh Yeah!

わたしの中で、Oh Yeah!→あいばさんの全力お手振り、って連想なので、すごい好きな曲。なのですが、この辺りからあの人の全力が本領発揮するのを生で観て、…本当にびっくりした。あの人の運動量、ほんとはんぱないな。ずーっと飛び跳ねてて、ずーっと全身で手を振ってて、ずーっと笑ってるの。あんなに遠いのに、笑ってるのが見えるんだよね。あ、でも「まーけーるいくさはしないよ」のときはちゃんと踊ってなくてあの腰が見れず、ざんねん。

  • ハダシの未来

来た!いつでもどこでも否応なくあがる、わたしのだいすきなハダシの未来!でもスタンド向いて歌ってたから、わたしのところからはちょうど他メンの影になっててあまりあいばが見えず。それに最後の順番に腕上げるところ、かずみちゃんから教えてもらってたのにタイミング逃した。ごめん。それでもちょう楽しかった!彼らもお客さんもすごい楽しそうだった。

  • MC

まずはおなじみのさっくん仕切りで「おすわりくださーい」。そんでしょっぱなからまつもっさんが脱いだので、早ええ!って思った。

MCは、やまたろコンビのトークがが大炸裂。いつもあんな感じ?MCでさっくんがあんなにしっかりしてるの、見たことなかったんだけど 笑

・札幌は男性が多い、の話。野太い「あらしだいすきー」が、わたしもすごい嬉しかった。あいばさんがあの泣かせる口癖、「うれしいですね」「ありがたいことだよね」を何回も言ってた。今度、男ナイトとかやればいいのに。絶対たのしいと思うよ!本人たちが!

・昨日は大泉さんおすすめの高級お寿司屋さんに行った話。食欲旺盛な櫻葉、健在。スモールライトって言葉のチョイスがツボすぎた。

・その後何してた?の話。あいばが話し出すと、さっくんは乗っかって広げる、にのみやはつっこむ、の法則。(話それるけど、Mステはその象徴だったなぁ。あいばさんがタモさんと一生懸命しゃべってると、さっくんとにのの2人が、ずーっとマイクを口のそばでスタンバイしてるんだもん)

・リーダーがもうすぐ誕生日、の話。おおのさんが、値段関係ないなら船がほしい。っていったら、あいば「しおのふね?」さくらい「あれ、結構するよ」あいば「じゃあこんぶは?」このくだり、ちょう笑った!船コンビ、イキイキしてたな。

さっくんのカバチの話。さくらい「新聞見たらさ、ドMさくらいとか書いてあってびっくりだよ!」にのみや「書いてあったね、ドMさくらい」にのあいいっしょに「ムチ?ムチ?」あいばさんがちょううれしそうだ 笑。そして末っ子にたしなめられる。

さっくんはける。「コレ(小指)がコレ(鬼)なもので」昭和炸裂。ウケる。

(MC書きすぎた(苦笑)。でもさー、5人で純粋にしゃべってるのって、コンサートくらいしかないんだもの。ここだけでだいぶ胸いっぱい)

  • とまどいながら(櫻井ソロ)

ちょっと!しょうさんが!しょうさんが!…かっっっこいいんですけど!!このひとスタァだ!深々とかぶったフードの下から睨みつける表情があまりにも完璧でびびった。さっき昭和な感じでドロンした人とは思えないよ!もし嵐を知らなくてこのコンサート来てたら、たぶんわたしはここでさくらいさんに落ちてたと思う。そのくらい、かっこよくてスタァだった。フード最高。

…ってここまで書いてたら、さっきあらしちゃんでまさかのダブルパーカー…!あのヘタレでフードな人と貴公子でフードな人は同じ方ですか?この人もうわかんない(混乱)

  • WISH(松本ソロ)

開場に背中を向けて指揮するその腕のなめらかさに、陶酔。ジャジーな感じの曲調にアレンジされてて、それこそ三谷さんの映画みたいな雰囲気だった。まつもっさんのソロは、今まで観たのもぜんぶ好き。ほんとに、酔う、って感じ。

  • Attack it

Attack it!!!

――今思えばこのへんでタガが外れたみたいです。

それまでまだちょっと緊張してたんだけど、あのとき、自分のなかで最大瞬間風速の風に巻き込まれた気がした!あの疾走感!あーいま思い出しても血流が速くなる!Jump! Jump! Jump! Jump! っていうから、すっかり乗せられて跳んだよ!京セラドームじゃなくて良かった!さっくんが「外野の言葉はシカトする!」のあとに、カメラどアップで舌出してすっごい悪い顔してて、それが今でも脳裏に焼き付いてる。

  • 嵐の10年を振り返る

みんなかわいかった…。最初の赤ちゃん写真の印象が強烈。あいばさんの写真、背景が和室だったことのリアルさに息が詰まった。あいばさんの実家とか幼少期のこと、本人から聞くのはすきだけど、こうして写真で見せられると…ありがたすぎてこわごわとしか見れないわ。ちっちゃい頃はさすがにそんなに突出した特徴ってみんなないけど、にのは4−5歳くらいで斜め向いててすでににの!って思った。

そしてデビューから今年までの軌跡を代わりばんこに語る。お客さんがじっと耳を傾けてるのに、あの「らっ…ぶらぶにみえますか?」のトラ映像が流れて、「ここからぼくのげんかいへのちょうせんがはじまりました」っていったから、お客さんめっちゃ沸いた。

  • 10年メドレー1999-2009

うわきたこれ!噂のスケスケ衣装!本来は闇に葬るはずだった暗黒衣装を、堂々と、かつマゾヒスティックに着こなす姿に感動!

でもすごいよね。1年1曲で、自分の知らなかった10年がグラデーションになって聴けるなんて。「君のために僕がいる」で、あいばさんのがんばっるっさ!が見れたので至福。このへんからもうずっと、会場中を5人が動き回る。相変わらずずっと全開笑顔で跳びはねて手を振ってるあいばさん。フレームアウトしすぎあの人 笑!フレームアウトしない人代表、まつもっさんは、常にカメラ位置をチェックしてサービス。このへんだっけなぁ、まつもっさんのキメ顔がめっちゃ男前で、となりのあいむちゃんと顔見合わせて笑っちゃった。

  • あいさつ

櫻大相二松…だったかな。おおのさんが「また会おう。またすぐ会おう!」って熱く言った言い方が嬉しかった。嵐のリーダーが、良いこと言おうって気張らない人で、ほんとに良かったと心から思ってる。
あいばさんのあいさつ。「皆がすっげえ笑顔で手を振ってくれてるから、俺も負けない!って思って、勝ち負けじゃないんだけど、一生懸命がんばって踊って…まあちょっと振りまちがえたりもしたけど(照れ笑い)、でもそうやってね、みんなが笑ってくれるから俺も楽しくなれて…エネルギーの交換っていうかさ…。でも今日はほんとに楽しかったです。ハイパー楽しかったです!」
そのあとはほんとに恒例なのね、にのみやのあいばひっぱり。にの「『はいぱーたのしかったです!』あいばさんがいうとフレッシュですね(棒読み)」文字にしてもにじみ出る、この素直さと屈折ぶりの対照…!
まつもっさんは、ほんとやさしいね。「俺ら5人と、ここにいるみんなと、ここにいない人たちも、この先またこうやって一緒に盛り上がれたら、と思います」


そして流れる、5×10。

  • 5×10

この歌がこれ以上ふさわしい場所が未来にあると思えない。もう二度と聴けなくてもいい。このときの景色をしっかり憶えてるから。ムービングステージの高いところで、5人が横並びでみんな目線を外して、でもみんな同じものを見てる、あの景色。嵐は客電が明るいなぁって、ずっと思ってたんだよ。そっか、見たいんだね。お客さんのことを。自分たちを見てくれてる人たちのことを。これが正しい!って強気に突き進んできた人たちじゃないから、信じられるものをちゃんと確かめたいんだね。その場でそこまで考えてたわけじゃないけど…でも本編最後が、シンプルにこの歌をただ歌う、それで終わらせてくれたのが嵐らしくていいなぁと思った。


アンコール1

「動き出した列車のなかに いつでも僕はいるから」のあいばさんの声がいつも泣きそうなように思うのに、このときは少し楽しげだった。みんなステージのぎりぎりまで出て手を振ってるから落ちそう。ああ、夢の時間がもうすぐおわる…

  • One Love

ここであいむちゃんとそのお友達は飛行機の時間があるのでお別れ。全然お話できなかったけど、コンサート中に同じところで「うわあ」って反応したりして(主にまつもっさんに)、なんかわかりあえた気がしました。

っていうか、マイガールまだやってないんですけど! さすがにここまで引っ張られると、一抹の、いや山盛りの不安が。土曜日の様子知らないからさ…。まさか。


アンコール2

  • ファイトソング

ふぁい、ふぁい、ふぁいふぁいふぁい!さいごだー!と思って、わたしもあいばに負けない!って思って、もうこっからは全速力です。「いつもどおりの、君でいい。」ってにのみやがすごい男前に言ったから、そのあとみんなが乗っかってちょう渋く芝居がかって、まつもっさん「なんて、言わないほうがいい。」あいば「そこからまた、はじまりだろう?」って 笑!最後はやっぱりキメきれないおおのさんが愛しい。

わたし実は、この曲の歌詞ここで初めて見たんですけど、こんな歌なんだ!なんてえんぎがわるい 笑!メインステージからピューってすごいスピードで一人乗りの台車に(あれなんていうの?)乗っていったあいばが、スタンドのわたしたち側でアリーナに降りた。…見えない!けどビジョン見たら、がおーってすごい笑顔でカメラ向いてた。ハイテンションあいば、ひさしぶりに見たな。でも今日アリーナに降りたのは、土曜日も降りたらしいから、気を遣ったんだろうなぁと思った。まあそうだろう。メインステージに戻ってきたあいばさんは、髪がすっかりセットとれてくしゃくしゃ。かっわええ。対して、この期に及んでもビシーッと崩れない髪型を保持してるのはまつもっさん。(あれはリーゼント?ポンパ?)すごいホールド力に感心!

「11年目、1曲目のシングル、歌います。聴いてください。マイガール」―やっと言ってくれたね!遅いよ!どんだけ待ったと…!ずっと待ち焦がれててさ、もう泣くとかそういうレベルじゃないよ!だって5人も自分も、もう満身創痍。でも「ありがとうの思いを伝えたいよ そっと君のもとへ」って歌うあいばさんの表情が大人っぽくて、ああ、ほんとに今日観れて良かった、ありがとう、ありがとう、って思った。



会場を出たら、雷が鳴ってた。「現実はかーみなりっ」…!傘持って来てなかったので、どうしようかと思って、結局終演から2時間くらいその場にいた。それでもまだ全員出れてなかったんだけど、なんか、帰りがたくて。別に何もせず、帰るお客さんたちを見てただけなんだけど。雨が上がったら帰ろう、って理由をつけつつ、帰りたくなかったんだよね。


                          *


こないだのダイアリでも書いたけど、ほんとにこのままじゃ、もっともっと好きになっちゃう、どうしよう。っていま、受験前の中3女子みたいに悩んでます。でも、札幌という街はわたしにとって、歩けば歩くほど自分の感性や思考を研ぎ澄ましてくれる土地なので、この嵐のコンサートが最初で最後になっても悔いはない、と思ってます。すごくまた行きたいけど!でも後悔はしない!すっごい全力で楽しんだから!